A.会社と個人事業での共通相談

5. なんとか資金繰りを改善したいのだが?(資金不足の正しい原因を再確認して)

(1) 累積赤字による借金や買掛金・未払金などが溜まっている場合
 

先ずは社長さんのやる気と情熱が再建の第一歩です。
        
(労働時間も昼夜・休日を問わず多くなります。)
 
そして、もう一度作戦を練り直しをします。(数人で)
この場合の注意としては社長さん一人で考えるのではなく、何人かの専門家などと いっしょに作戦を練り直すことです。 (活路を見出すまで話し合い!)

何人かの人達が社長さんに力を貸すかどうかは、社長さんのやる気と謙虚さ などが鍵となります。 全部さらけ出して! (部分的に隠されると問題になります。) そして素直に「力を貸してください」と頼むことです。
 
その収支計画から毎月12ヵ月分の資金繰り予定表で検討していきます。                                                (Excelで簡単作成)
最後に否定的にならず、自信喪失にならず、あきらめないで下さい。


(2)

帳簿上損益は黒字でも借金等の返済が不足する場合
                          
(もう一度収支の見直しが必要です。)
 

先ず、粗利アップの為に仕入れ・外注先を一社ごとに再検討    
     (社長さんから、省力化した工法・納品等の提案をしコストダウン)
 

社内人件費がいいか、専属的な外注形式などがいいか再認識
 
臨時、契約社員を採用した場合の効果は?
 パートさんなどが対応できる仕事、できない仕事の区分けをします。
 正社員でなければならない仕事を、もう一度再確認します。
 
諸経費を個々に見直す(但し、経費削減だけの減量 経営では乗り切れません。)
 
借金等の月額返済額の見直しや元金返済猶予など貸付条件緩和債権へ
     (12ヵ月の資金繰り計画表を金融機関へ提示して協力要請)
 
借金を返済しつつまた一部借りる(年間返済額は当初予定より少ない。)


(3)


単年度の帳簿上損益が赤字の場合
(過分な役員報酬を除く。)

デフレ時代の商売を再認識し、時代に合った商売を目指します。
          (昔から時代に合わなくなると潰れると言われています。)


(4)

勘定あって銭足らずの場合
(帳簿上は黒字だが実際は資金赤字)
 

業種的に支払い先行で入金があとになっているので、売上が増えてもなかなか儲かったという実感が湧きません。
 
売上のわりに売掛金が多く、仕入・外注のわりに買掛・未払金が少ない ので当面は運転資金の借り入れとなります。
        (売上が増えれば借金も増える場合が多いですネ。)

 
先ず、チャレンジ精神で入金サイトと支払いサイトを個々の取引先と粘り強く交渉することです。 (信用不安を起こさずに!)
 
次に、税引き後の利益での自己運転資金造りと社長さんからの借り入れで外部借金を抑えていくことです。


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