1.社長さんの考え方から〜

(1) 先ずは、社長さんのマインドを上げることから。
 
会社の元気は、社長さんの元気から!
 小企業における倒産や廃業への第一歩は、社長さんのマインドや意欲が冷えることから始まります。 これは売上減少や受注不振そして先行きが不安になる暗いニュースが多いこと等から、どうしても社長さんのマインドが冷えがちで、いつしか事業意欲までも下がっていくのも当然なのかもしれません。
 ずっと笑いが少なくなっている日本、「笑う門には福きたる」「病は気から」という諺は自律神経や体調からも本当のようなので教訓にしたいものです。
 
焼けを起こさず・・・捨て鉢にならず・・・
 もし、社長が会社を辞めたら従業員さんの生活はどうなるのか? また社長が他の会社に勤めることができるとしたら、いくらの給料になるのか 等? よく考えるべきです。
 まだ自社の再建が可能であれば、従業員さんと力を合わせてマインドを上げる道を選び、皆さんの生活の糧を確保すべきでしょう。
 
幸せ感・・・生き甲斐の変革・・・ 
 毎年のように日本経済が成長拡大しなければ?また毎年のように売上拡大しなければ?
 幸せ感や働き甲斐・生き甲斐は、損なわれていくのか?
             (物質的には、日本より貧しい国はたくさんあります。)
 このデフレ時代を地球規模で考えると、物質的な面で豊かな国と貧しい国の「格差是正」が行われていくのも当然なのでしょう。


(2)


次に、社長が会社内部を一枚岩にまとめる。
・・・内部崩壊・・・ 
 
 次に、会社倒産までに到る過程では、内部崩壊が多く発生していると言われています。
 内部崩壊の始まりとしては、社長さんご夫婦や家族の諸問題、社長と他の役員間や社長と従業員との意見の食い違いや不一致などから起きる内部対立です。
 なお社長の公私混同の金遣いも皆さんとの信頼関係を損なうことにも・・・
               (社長さんにとって、同業者だけが唯一のライバルです。)
 
〜対話不足の解消を〜 
 個別的な対話や課ごとの対話を重ねて、各人の意見を参考にしながら会社を一枚岩にしていきます。この場合、「我が社の将来は、みんなでこうするんだ!」という夢と希望が持てるビジョンは、なんと言っても必要になります。
(社長さんの熱意と同業者に負けない作戦が必要 となります。)

(3) 同業者と比較して作戦を立てる。
 
 社長さんが主役となって会社を運営してきたわけですが、売上や受注が低下しているこの時代は同業者間の競争が 激しいので、社長さん一人だけでなく会社の皆さん各人が本当に主役となって、パワーと知恵を出し合って同業者に負けない具体的な作戦が必要になってきます。 (総 力 戦)

 同業者と比較として、営業力・価格・品質・技術・サービス面などを一つ一つ具体的な打合せが必要です。


(4) 従業員さんたちの「やり甲斐」
 
 現在のデフレ状況は、社長さんばかりではなく従業員さんたちも将来不安を感じていますから、夢と希望がなかなか持てないのも当然 なのかもしれません。
 ですから逆にこの時代は、なおさら夢と希望が持てるシステムが求められています。
そして皆さんがやり甲斐を感じて生き生き働き、会社が元気を取り戻していくことでさらにヤル気と知恵が出て、会社再建につながっていきます。

(社長さんと従業員さんたちが対話を重ねた、やり甲斐給与システムなど)

 なお賞与支給が困難となり、給料の減額を検討されている会社でも、従業員さんからの業務提案や改善・受注獲得などには、従業員さんたちが定めた多めの賞与や表彰で報いるべきでしょう。(暗くなりがちな状況でも 一点の光から)

また給料やボーナスの減額は、期限を2年とか3年などと決めて行います。
期限が決められないと、従業員さんは先が見えなく再建しようとするマインドが盛り上がりません。

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