1.商売上の本当の赤字とは、黒字とは?

(1) 商売上の赤字と黒字
 
 商売上は庶民感覚と同様に、貯金が増えれば黒字で貯金が減れば赤字と認識し、また借金が増えれば赤字(換金できる資産の取得を除く。)で借金が減ってくれば黒字 と認識するのは、一般常識で多数意見です。
会計利益が出て貯金が減ったのは、売掛金や在庫などが多かったからと言っても、その時点では赤字です。黒字の判断は 、その後の時点ごとの推移を見ます。
毎日商取引があるように、赤字か黒字かは毎日のように変化します。

(2) 簿記会計上の赤字と黒字
 
正規の簿記会計から正しく算出された決算書の当期利益や損失は、次のように商売上の本当の赤字や黒字を反映していない場合が多くあります。
正規の決算書上は黒字でも、貯金は減っている。
    〃            、借金は増えている。
                   (換金できる資産の取得を除く。)

(3) 小企業の赤字と黒字
 
 小企業では会社と社長さん等をト−タル的に見て、その貯金と借金そして換金性資産を合算して現状把握し、赤字か黒字かの判断をすべきでしょう。

         (参)金融検査マニュアル別冊 ・ 中小企業融資編


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